2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
当庵で瞑想の指導を受けた方が、体調を崩されていました。 現在は全快しておりますが、その病をきっかけに時間の感覚が変化したそうです。 時間の進み方が変わるという感じだそうです。 殊更に濃縮されている感覚があるとのこと。 また、永遠なのかと錯覚す…
仏様の中には色々な方がいらっしゃっいます。 特に個性豊かなのが「天部」に属する仏様です。 多くの天部の仏様は、元々は外国の神々です。 仏教に取り込まれ、仏様となりました。 その中に「他化自在天(たけじざいてん)」という仏様がいらっしゃいます。 …
先日、おみくじの解説を頼まれました。 当庵でお授けしているおみくじは、漢文です書かれているものです。 しかも、比喩が多い。 読むだけではよくわからない内容になっています。 なので、原文を元に私なりの解釈をつけて解説しています。 おみくじは仏様か…
最近は、仏壇の処分やお墓仕舞いについての相談が立て続いています。 あくまで私の考えでしかありませんが、先祖の存在を忘れないのであれば、そういうのは「現代的」と受け入れてもいいのではないかと思います。 既存の在り方が通用しないのであれば、新し…
当庵でご縁のあった方から連絡がありました。 まったく仏教や密教などの宗教的なご縁がなかった方ですが、当庵とご縁が繋がってからは、やとらと周囲から「寺院」の参拝に誘われるようになったとのこと。 面白いことに、その先々に馬頭観音様が祀られている…
助けられたかもしれない命を助けられなかった過去に苦しんでいる方がいました。 保護した動物が残念な結末を迎えたのですが、それについてもう少し出来たらことがあったと後悔されていました。 これに関しては「たら」「れば」は沢山あって当然だと思います…
近頃、時間的な余裕がなく、ブログも自分の記事を上げることで精一杯になっております。 いつも私の拙い文章をお読みくださり、星を付けてくださってる方々には、感謝の思いしかございません。 ありがとうございます。 今後とも宜しくお願い致します。 当庵…
本日は、お彼岸の中日(ちゅうにち)でした。 お彼岸の期間のちょうど折り返しです。 昼夜がちょうど同じ長さになり、最もあの世とこの世の距離の短くなる日です。 東から登る太陽が、明るく大地を照らすその時間が「この世」。 西に沈む太陽は「あの世」に…
彼岸の期間なので、日々供養をしています。 明日は秋分の日です。 あの世とこの世の距離が、最も近くなります。 以前に書きましたが、彼岸の期間の真ん中の日でもあり、あの世とこの世の距離が最も近くなるこの日に、彼岸法要を行う寺院が多くあります。 当…
友人から連絡がありました。 「一言御礼が言いたくて」とのことでした。 話を聞くと、くじで高額当選をしたとか。 友人曰く「夢」に私が出てきて、私と友人で「何者か」をお接待したそうです。 その「何者か」が、お接待の御礼に現金を渡してきた夢だったと…
以前に、自分の進む道(将来)について、二択を迫られているという方の相談を受けました。 話を聞くと、どちらにしてもメリットはありますがデメリット(不安材料)も多そうです。 その方の人生を左右するかもしれない話なので、それこそ無責任な発言は出来…
本日は馬頭観音様のご縁日です。 いつものように、お供物を備えてお赤飯なども召し上がって頂きました。 修法はいつもよりも、より丁寧にします(印や真言の種類が増えます)。 真言をひたすら唱える場面があり、いつもは100〜500回唱えますが、ご縁日は1000…
明日は馬頭観音様のご縁日です。 先月のご縁日にご祈祷された方からも、おかげを頂いたと連絡がありました。 この方も普段から信仰篤く、様々な努力をされています。 善行は大事ですが「ご利益を頂くための善行」では、あまり意味がありません。 無欲に「し…
お彼岸の時期です。 お盆のお参りが近いため、お彼岸に供養をする方も少なくなってきました。 お彼岸は春と秋に2回あります。 今現在は「先祖の供養をする」というイメージですが、実は、本来的には少し異なります。 元々は「日願」という、太陽信仰が日本に…
チャクラの存在は、スピリチュアル界隈の台頭によって広く発信されてご存知の方も多いと思います。 密教の修行は、ある意味チャクラを鍛えるような内容があります。 会陰(性器付近にあるポイント)にもチャクラがあり(開元→かんげん、という名前のチャクラ…
霊障、呪いの類いは8〜9割程は気のせいです。 呪いや心霊的な憑依や影響を受けている場合は、身体的な変化と人格的な変化を起こします。 人格的な変化はあるけど、身体的な変化はない。 その逆のパターン。 また、当人だけが知覚する不可思議な現象。 これら…
「名は体を表す」と言います。 名前がその人や物などの性格や実体などを表すという意味です。 名前は、「こういう存在になって欲しい」などの期待や希望を込めて、つけられる事が多い。 または、見た目などから連想されるキーワードが用いられることもありま…
多くの動植物に支えられて、社会は形成されています。 身近なものだけでなく、目に見えない微細な存在も社会を支えています。 医薬品の50%は自然由来のものだとも聞きました。 色んな動物たちも、様々な実験などで身を捧げてくれています。 動植物にも高度…
「忘れなければ前に進めないこと」は、忘れた方がいい。 そういうときは「忘れよう」のか「無かったことにしよう」ではなく、「そういうこともあったけど」と、右に置く。 起こってしまったことは、無かったことには出来ません。 無かったことにする、という…
先日、先輩の僧侶と話していたときに「とにかく忘れることが大事やね」という話題になりました。 これは、僧侶なら特に大事になる話ですが、そうでなくても当てはまる部分もあるかと思います。 忘れてはいけないことは必ずあります。 恩や義理などはそうです…
僧侶は、街中に出てからが本当の修行と言われます。 山の中で一人で仙人のように過ごして、ひたすらに修行に打ち込むのは自分のための行(ぎょう→修行の意味です)です。 大乗仏教は、他の人に対して利をもたらすのが本分になります。 自分のために祈るだけ…
本日は午の日。 当庵の鎮守様である、稲荷大明神様のご縁日でした。 御眷属の狐さんがとても有名になっていますが、狐の神様ではありません。 宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)が主祭神です。 五穀豊穣の神ですが、様々なものを育むということです…
お経は意味を知った上でお唱えするのがオススメと話しましたが、どんな内容が書かれているのかを知るだけで大丈夫です。 全部理解するには、人生かけて勉強するくらい難解です。 それこそ実現出来たら悟りの境地です。 お経は今でも様々な機関で研究されてお…
真言宗以外でも日本仏教などで広く唱えられている般若心経ですが、その意訳本なども数多く販売されています。 大乗仏教(密教をはじめ、日本の伝統仏教はすべてこのジャンルになります)ならではの「空」の思想を説いており、これを理解(学問的に頭での理解…
当庵で、病気平癒祈願をされていた方から連絡がありました。 重病が見付かり入院され、しばらく闘病されていましたが、無事に退院されたとのこと。 まだ予断は許さない状況だそうですが、ひとまずは安心しました。 この方の親族の中にも、同じ病で息を引き取…
真言密教の僧侶として、仏様を拝むことは毎日の「当たり前」の1つです。 修行僧として、高野山の道場に入ったときに「僧侶は仏様と向き合って座るが、その場にいる檀家や信者は、僧侶の後ろ姿を見ている。その姿が『説法』でなければいけない」と言われたこ…
お地蔵様と閻魔様が同体であることは、以前に書きました。 一般的には、怒った顔の「閻魔大王」が有名ですが、密教では閻魔天、または焔摩天と表され、菩薩様と同じく柔和な表情をされています。 基本的な働きは、多少似ているところもありますが、面白いの…
「すべての行いに意味がある」ということは、個人的にその通りだと思います。 どちらかというと「意味を見出す」訳ですが。 その意味を「神仏からのメッセージ」と受け止めるなら、それは信仰心だと思います。 時に、都合よく使われたりする言葉なので、我々…
馬頭観音様は、行者に対して厳しい印象です。 一般の方には大変優しく、すぐに駆け付けて強大な力を発揮してくださいます。 適当なことをしてる行者に対しては、全くお応えくださらない。 お盆の激務で、略法(通常の拝み方ではなく、少し工程を省く拝み方)…
昨日は塗香について書きました。 あの話で、何が一番大事かというと「清まったと感じること」です。 お清めというのは、とにかくあらゆる宗教で重要な要素となります。 業というものは、消し去ることは出来ません。 しかし、それによる「障り」や「罪」その…