真言宗 共生庵

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2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

抑揚はつけない

高野山て教わったお経の唱え方です。 抑揚をつけず、一定で唱えることが基本とのこと。 声明(しょうみょう)という、歌うように唱えるお経はその別です。 人前で唱えるときに、やたらと抑揚をつけている方もいますが本来の形とは違います。 勿論、お寺や宗…

愛語

愛語とは、心のこもった優しい言葉のことです。 「愛語(あいご)にはすべてを一変させる力がある」というのは、曹洞宗をお開きになった道元(どうげん)師のお言葉です。 以前に、お布施について書きました。 そのお布施の1つに「言施(ごんせ)」というも…

こだわらないということ

中道(ちゅうどう)という考えがあります。 「両極端に偏らない」という意味で使われることが多いと感じます。 ちょうど真ん中、というイメージですね。 間違いではないかもしれませんが、これには少し違和感があります。 どちらかというと「両極端にとらわ…

好きな教えの1つ

私の好きな教えの中に「四無量心(しむりょうしん)」というものがあります。 他の存在に持つべき、慈(じ)・悲(ひ)・喜(き)・捨(しゃ)の4つの心のことを指しています。 無量は、広く大きいという意味と、計り知れないものを表します。 慈悲という言…

観想

密教のお作法(修法)では、観想というのが重要な鍵となります。 簡単に言えば、イメージです。 しかし、単純なものではなく「映像として見える」レベルでのイメージです。 これがなかなか難しい。 集中力をかなり使います。 真言を唱えたり、作法をしたり同…

ご注意ください②

瞑想が進むと、「光の体験」をします。 これは、ある程度まで瞑想を修練したら、皆が共通して体験します。 かの弘法大師空海も、その時の様子を「口の中に明星が飛び込んできた」と表現しています。 多くの方は、これこそが神秘体験であると勘違いして満足し…

供養の話

数年前、私が本山に勤めているときに「先祖が祟ってるので、お祓いをしてほしい」と依頼がありました。 基本的に、こういった依頼はお断りしていますが、この方は通常の先祖供養で申し込まれていました。 いざ、供養を始めようとした際に、前述のお申し出が…

ご利益の形

本日はお地蔵様の御縁日です。 お地蔵様は、菩薩の中でも特に慈愛の力が強く、常に願いを聴く態勢でいてくださっています。 これはお地蔵様に限った話ではなく、仏様の多くは、そのスタンスを取られています。 なので、せっかく聴いてくださってるのですから…

生誕1250年

弘法大師空海生誕1250年ということで、各本山ではその記念行事が行われています。 私の所属する高野山真言宗の総本山、高野山でも特別拝観など、この時しか観られないものが沢山公開されています。 訪れた方から連絡があり、普段観られないものを観られて興…

表現の仕方

このブログでは、動物の供養や祈祷に関して色々と書かせてもらっています。 その中で、あえて「ペット」という言葉はあまり使わないようにしています。 1つの表現として使うこともありますが、極力避けています。 私は、動物とペットは同じ意味ではなく、人…

ご祈祷後2時間

お地蔵様は、財福も司っています。 手に「如意宝珠」を持たれているのも、それを表しています。 如意宝珠は桃型の宝の玉。 思うままに何でも出せるので、如意という言葉が冠せられています。 更に、大地の仏様でもあるお地蔵様は、「生み出す」という力にも…

看取りで思ったこと

今まで色んな動物を看取ってきました。 老衰で亡くなることもありましたが、病気が死因となったことが多いです。 腎臓疾患、心臓病、癌など様々です。 最期のときはなるべく穏やかに…と願いますが、苦しんで逝くこともあります。 私が一緒に暮らしていた猫は…

執着を捨てたら感覚が磨かれました

今日は御縁日につき、特別丁寧な作法で拝みました。 真言密教では、仏様に目の前まで降りて頂いてお作法をします。 霊感などが敏感な方は、実際に来ているのが見えるという話も聞きます。 私には見えません。 そのため、初心の頃は「本当に来てくださってる…

ご供養後のお便り

先日、一緒に暮らしていた動物(犬)の供養を依頼され、厳修致しました。 その施主の方から、お便りを頂きました。 先日は愛犬の供養をしていただいてありがとうございました。 いつも一緒!私の気持ちをよく察し、とても賢い子で、飼ってるというより相棒と…

お釈迦様の教えから

密教は、生けとし生ける一切の存在に仏心があると説いています。 犬や猫、馬や鳥など多くの動物たちと交流できるのは、心の根源的な部分である仏心が共通しているから、かもしれません。 動物の供養については、少しずつお寺も取り組みが増えています。 しか…

ご縁日が近付いています

馬頭観音様のご縁日が近付いています。 ご縁日には、特に丁寧な作法で拝み、祈祷や供養など行っています。 特別な日なので、こちらも数日前から精進潔斎して臨みます。 精進潔斎していると、やはり感覚が研ぎ澄まされるのが分かります。 言葉にするのが難し…

ご注意ください

私は自身は、以前にも書いたように霊感の類いはありません。 しかし、目に見えない存在について、肯定的意見も持っています。 私と同じく、多くの方々は、そういった存在を視覚など、一般的な感覚器官で認識することは難しいと思います。 前に勤めていた本山…

お経は見て唱えるが基本という言葉から

お経は、毎日唱え続けていたら覚えてきます。 お経本を開くことなく唱えられる人が「しっかり修行している人」と思われがちです。 これは少し誤解があります。 宗派の別はあるかもしれませんが、お経に関しては、覚えていても「見て唱える」ことが大事とされ…

ある方の話

毎月ご祈祷をされる、ある会社経営をされてる方の話です。 この方は、迷うことがあったときに、信仰している仏様に色々相談してたそうです。 「こういう状況なのですが、どうしたら良いでしょうか」という感じです。 ここで、実際に言葉が聞こえたり、頭に映…

午の日

本日は午の日です。 漢字は牛ですが、うまの日です。 読み方や由来は、諸説有り過ぎますので割愛します。 毎月の午の日は、お稲荷様の御縁日でもあります。 特に、2月の初めの午の日は、お稲荷様こと宇迦之御魂神(うがのみたまのかみ)がご降臨された日なの…

大切なこと

動物たちを祈願するに当たり、当然ながら、動物たちは人間に通じる言語では、希望を伝えられません。 関わる人が、代弁する必要があります。 動物たちは、体調の変化や症状を立ち振舞などで教えてくれます。 しかし、動物たちはとても我慢強いため、もう手の…

5月初辰の日

本日は辰の日です。 毎月の初めの辰の日を「初辰(はったつ)」といい、「発達」になぞらえて商売繁盛や金運向上などご祈願をすると良いとされています。 辰は、草木が成長し、形を整えるという意味があると言われており、発達も言葉の響きが同じというだけ…

自分の役割

元々、生き物に好かれるタイプといわれる方でした。 近年は、怪我した動物や、道で轢かれてしまって息を引き取っている動物に出会う頻度が多くなっています。 怪我した動物に遭うことは、特に増えた気がします。 この一年で、道を歩いていて、怪我した野鳥が…

ご縁は大事

ご縁は大事。 宗教者でなくても、色々な人がそのことを理解しています。 人間関係だけではなく、物であったり場所など、何かしらの繋がりを感じたときに「ご縁がある」と言うことが多い。 色んな人や物などとの出会いは、偶然と思いがちですが、それは無数の…

研鑽の日々です

人だけでなく、動物の供養もしたい。 人だけでなく、ペットや動物など、生けとし生けるもののために祈る僧侶になりたい。 私が僧侶を志したときの思いです。 それは今も変わらず、同じ思いです。 しかし、私が僧侶になると決意した当時、その思いはあまり受…

祈願のコツ

「祈祷のとき、願意はどう書いたらいいですか?」と質問があったときに、その説明と併せてお話することがあります。 祈願をするときの、ちょっとしたコツみたいなものです。 それは、本当に必要なことは何かを見極めることです。 希望していることと、本当に…

霊符ご利益

本日は、当庵でお祀りしている鎮宅霊符神様の降臨日です。 いわゆる御縁日に当たります。 霊符を書くのは、この日が良いとされています(しかし、どの日であってもご降臨されるので、特に降臨日に拘る必要はない、という沙汰もあります)。 以前に、動物(犬…

偉人の言葉から思う

天才物理学者として有名なアインシュタインは、「仏教は、唯一科学と両立可能な宗教である」と、言葉を残しているようです。 その意見には、私も同意しています。 しかし、科学では説明がつかないこともやはり存在します。 真言宗など、密教といわれる宗派は…

ご真言は魔法のような言葉

ご真言には、その音自体に大いなる力が含まれています。 意味を知らなくても、唱えるだけで、その仏様の徳を讃え、ご利益を頂けるという魔法のような言葉です。 真言を唱えるときは、その仏様を心の中にイメージして、一心に唱えるのが大切です。 うわの空で…

祈る前にすること

密教の僧侶が、仏様を拝む作法はマニュアル化されています。 流派により、多少の違いがありますが、全体の流れはほぼ同じです。 作法の冒頭と終盤に、日々の生活で犯してしまった罪を懺悔して、反省しますという文言を唱えます。 在家の方々が、日々のお勤め…