「祈祷のとき、願意はどう書いたらいいですか?」と質問があったときに、その説明と併せてお話することがあります。
祈願をするときの、ちょっとしたコツみたいなものです。
それは、本当に必要なことは何かを見極めることです。
希望していることと、本当に必要なことは必ずしも一致しません。
例えば、凄く仕事が忙しい人がいたとします。
この方は、沢山の仕事を抱えて、会社で終わらなかった仕事を、自宅に持ち帰って、夜中まで仕事しています。
睡眠不足の日が続き、体調を崩してしまいました。
その方は、お寺に訪れて「体調を良くないので、健康祈願をしてください」とおっしゃる。
それは、根本的な問題の解決には、繋がっていませんよね。
きっと、このご祈願は、あまり効果が現れないでしょう。
本当に必要なことは「今ある仕事の量を、適切な状態にすること」です。
そのためには、適材適所に仕事を振分けたり、優先順位をつけたり、また許容量以上の仕事を受けないために、自身のキャパを知ったり、等など見通しがついてきます。
そうしたら、本当に必要なこと(祈願内容)が見えてきます。
仕事について、上手く回るように祈願すること。
その上で、健康について祈ること。
そういった見極めが大切だと思います。
整理して、見極めていくのが難しいときは、祈願内容を書くときに、僧侶等に相談してみてください。