真言宗 共生庵

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2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

1月も今日で終わります。 駆け足で過ぎて行ったような感覚でした。 来月は節分が待ち受けています。 書いて字のごとく、節を分ける日。 新たな年はここから始まると言われます。 この日に厄除けの祈願を申し込まれる方は多くいらっしゃいます。 理由は以前に…

好みの香り

最近、お線香を買いました。 匂いの好みは人それぞれ。 私は甘い匂いより、キリッとした清涼感のある香りを好みます。 実は仏様も好みの香りがあるようです。 白檀のような甘い匂いを好まれる仏様や、沈香のようにスパイシーな香りがお好きな仏様も様々です…

日の出前の時間は空気が澄んでいます。 丑三つ時と言われる午前二時は、草木も眠るどころか虫も眠ると考えられていた時間です。 昔の僧侶たちは、この時間に水を汲んで修法に使用していたとか。 水の中の虫たちは寝ているため、下に沈みます。 なので、上澄…

実践が伴ってこそ

私の知り合いの僧侶に、とても勉強されている方がいます。 生き字引と言っても過言ではない。 仏事に関しては、どんな質問をしても即答で返ってきます。 その方は知識は豊富なのですが、生き方や価値観に仏の教えがない。 見栄とプライドに溢れています。 吐…

田舎と都会

高野山は弘法大師空海が拓かれた修行道場です。 当時、京都の東寺はどちらかというと、活動拠点となっていました。 都が京都だったので、最重要拠点であったと思います。 先日、記載した「御修法」も京都にある本山を中心に厳修されているのもその名残りです…

般若経典

「般若経典」は日本では宗派を超えて幅広く唱えられています。 真言宗では「理趣経」も般若経典の1つ。 多くの方が知る般若心経に当たります。 内容は、ザックリというと「執着を捨てることの重要性」を中心に書かれています。 通夜式や葬儀には先述の「理趣…

師匠

修法について、基本的なことは本山の修行道場で教わります。 基本以上のことは、師匠などから口伝で教えて頂きます。 「誰かをしっかり育てたい」「知識や経験を共有し、色んな人を幸せにしたい」という思いを持って弟子を取る人は勿論いらっしゃいます。 し…

短くてもよいので毎日

お経には力があります。 唱えるだけで、色んな効果を生み出します。 これについては、法力(神通力のような、不思議な力)のある無しは関係ありません。 誰が唱えても同じ力が働きます。 しかもとても有難いことに、この力は蓄積されていくそうです。 つまり…

天部の仏様をお祀りしなかった理由のもう1つは、「取り扱いが難しい」からです。 仏様にもよりますが、拝むときの注意点が沢山ある場合があります。 時間、お供え物、音、明るさ、日にちなどなど。 ある高僧の方は「天部はほとんど『化け物』みたいなもん。…

天部の仏様

験(けん:祈祷で現れる良い結果)が出るのは、眷属(けんぞく:その仏様の部下のような存在)が動いてくれるから。 仏様も、お疲れになったり聞き逃したりすることもあるようです。 そんなときにサポートしてくれるのも眷属です。 馬頭観音様は十二天(じゅう…

リスキー

形だけなぞるだけなら、猿でも出来ると弘法大師空海はおっしゃいました。 前々から書いていますが、形だけの僧侶にはなりたくない。 やるときは常に全力です。 拝んだあとは、疲労困憊でとてつもなく眠くなります。 日々の修法でさえも、同様です。 特に、そ…

授与品

当庵ではご祈祷された方には、馬頭観音様もしくはお地蔵様の御尊影の御札を授与しています。 ご祈祷や動物供養をされた方には、馬頭観音様。 人のご供養をされた方には、お地蔵様という感じです。 通常祈祷・供養の方には、霊符のみ授与。 特別祈祷・供養の…

入り口が狭い

今日は初の馬頭観音様のご縁日。 みっちりと対話出来ると、張り切って拝みました。 午前と午後に1度ずつ、計2回拝みました。 慈悲の優れた仏様ですが、拝み手には厳しいと言われています。 しかし、実際には厳しいという表現は適切ではありません。 端的に言…

猫の供養

先日、25歳まで生きた猫を飼っていた方とお会いしました。 その方が飼育する猫はみんな20歳を越えていたそうです。 その方自身が御高齢なので、もう飼うことはないとのこと。 歴代の猫は遺影として祀られており、お線香やロウソクなども点けて丁寧に供養され…

御逮夜

御逮夜参りをしています。 亡くなられて49日までの間、7日毎にお参りします。 49日かけて仏様の国へ向かわれる間、週替りで守護してくださる仏様が変わります。 (宗派により、49日間の故人様の動きには多少考えの違いはあります。) 御逮夜参りは、守護して…

次の扉

縁は不思議なもので、切れたと思っていても繋がっていることがあります。 長い時間をかけて、そのことに「気付く」。 自ら切らない限り、きっと切れることはありません。 良縁こそ尚更です。 悪縁も良縁に変わります。 忘れたい過去は、決して「無かったこと…

供養の依頼

祥月命日の供養をしました。 当庵での供養は、人はお地蔵様に。 人以外の動物は馬頭観音様にお願いしています。 今回はお地蔵様での供養でした。 初めて地蔵法を修したときは、ものすごい「重たさ」を感じました。 奥行きが無限のというか…潰れる程の重みが…

1月も半分過ぎました

明日は15日なので、正月飾りを下げてしまいます。 豪華な荘厳からシンプルなものになりますので、少し淋しい感じもします。 馬頭観音様を拝んでいて以前と感覚が変わってきました。 以前よりも、存在感が濃くなってきているというか、近くにいらっしゃるとい…

散歩中

ハーネスを着けて、散歩されている猫がいました。 茶トラ白。 おっとりした性格の子が多い印象です。 時々通る道でしたが、今回初の出会い。 何と微笑ましい。 思わず魅入ってしまいました。 珍しく外飼いされてる猫のようで、自宅前の犬小屋でリードに繋が…

住吉大社参拝

当庵は大阪にあるため、大阪の総鎮守である住吉大社には、時々お参りに行きます。 以前にも書きましたが、人混みが大変苦手なので初詣は日を選びます。 年末にもご挨拶に参りましたが、年始のご挨拶が本日ようやくできました。 関西では、松の内は1月15日が…

後七日御修法

京都の東寺は、真言宗のお寺です。 東寺では毎年1月8日〜14日の1週間、後七日御修法(ごしちにちみしほ)という国家安泰や世界平和を祈る儀式が行われています。 儀式自体は非公開で厳修され、真言宗の各本山の座主や山主(要は一番偉い人)、高僧が集まって…

十日戎

本日は十日戎(とおかえびす)。 戎、恵比寿、恵美須、夷、蛭子など様々な書き方がありますが、すべて「えびす」と読みます。 七福神の一柱、えびす様に因む日となります。 十日戎とは、1月10日にえびす様をお祀りしている神社に参拝して、その年の商売繁盛…

優しい気持ち

数年前から大病を患っていた方がいらっしゃいました。 まだお若い方でしたが、昨年亡くなられ、身内の方から連絡を受けました。 笑顔の印象的な方で、身体にあるダメージを周りに感じさせない程の振る舞い。 車椅子で移動してても、杖をついていても、明るく…

胸のつかえ

お参りに行ったお宅に、愛犬の写真が飾られていました。 話を伺うと、数年前に病気で亡くなられたとのこと。 お仏壇の中には当家のご先祖さまが祀られており、その中には入れられないため、仏壇の横にお骨を祀られていました。 当家の方と話して、ご先祖さま…

ダブル縁日

今日は鎮宅霊符神様の降臨日。 ご縁日ですね。 鎮宅霊符神様のご縁日は月毎に変動します。 今日はたまたま初午の日と被りました。 午の日は当庵の鎮守様の伏見稲荷様のご縁日でもあります。 紅白の縁起物をお供えして法要をしました。 鎮宅霊符神様を拝んで…

お別れ

体調を崩していた愛犬が亡くなったと連絡がありました。 ショックでなかなか前を向くことが出来なかったそうですが、家族の支えもあり、何とか立ち直れそうだということです。 本当に辛いと思います。 家族が集まるのは年に数回。 その日を狙ったように、家…

結果はお任せ

仏様との向き合い方は、「お任せします」という感じ。 これは意外に難しい。 どうしても願望を思ってしまいますし、あれやこれやと打算的に物事を考えてしまいます。 こうなったらいいな、こうしといたらメリットがでかいなとか。 それ自体は間違いではない…

愚痴

無責任な自称預言者たちが、このたびの地震や羽田空港の事故などについて「的中」とか言っていました。 人が辛い思いをしてるのに、それをまるで自分の手柄のように喜んで、誇って、名を上げる道具としている…。 何も凄くない。 後付けで、関連付けてるだけ…

3元日最終日

3元日の最終日。 明日から仕事という方も少なくありません。 大阪はあいにくの空模様。 身体も気持ちも、明日に向けて整えていくためには良いかもしれません。 初詣をまだされていない方も、焦らなくても大丈夫です。 松の内(1月1日〜7日、地域によっては15…

言葉の奥行き

3元日に避けた方が良いとされている禁忌がいくつかあります。 掃除、洗濯、調理は代表的です。 掃除は福を掃き出してしまうから。 洗濯は福を流してしまうから。 調理は具材を切ることが、縁が切れるに通じるとか諸説あります。 火の神様や水の神様に、3元日…