天才物理学者として有名なアインシュタインは、「仏教は、唯一科学と両立可能な宗教である」と、言葉を残しているようです。
その意見には、私も同意しています。
しかし、科学では説明がつかないこともやはり存在します。
真言宗など、密教といわれる宗派は、手に印(いん)を結び、真言を唱え、祈りによって様々な作用を引き起こします。
その方法はマニュアル化され、形だけなら修行を終えた人であれば、誰でも行えるようになっています。
しかし、弘法大師空海をはじめ、過去の偉大な僧侶たちは「形だけなら誰でも出来る。」と仰り、形を追うだけでは、作用を起こすに至らないことを示されています。
それに、形だけのことをやっていると、色々な悪い因縁も背負ってしまい、体調や精神に不調をきたすこともあります。
実際そういった事例は、現在でも多々耳にします。
ちゃんと修行してないのに護摩を焚いて、右半身麻痺になった。
適当な気持ちで祈祷した結果、事故に遭って聴力を失ったなど。
やるべき事を真剣に行えば、そのようなことは起こりません。
何故そうなるのか?
それを科学的な視点で説明するのは難しいです。
分かっているけど、(科学的に)何でそうなるのか説明出来ないところが、密教の魅力でもあります。