真言宗 共生庵

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お経は見て唱えるが基本という言葉から

お経は、毎日唱え続けていたら覚えてきます。

お経本を開くことなく唱えられる人が「しっかり修行している人」と思われがちです。

 

これは少し誤解があります。

 

宗派の別はあるかもしれませんが、お経に関しては、覚えていても「見て唱える」ことが大事とされています。

 

そもそも、人間の記憶はアテにならないものです。

覚えたつもりでも間違いがあったり、不意に忘れてしまったり。

 

それでは祈る対象に功徳を届けることは出来ません。

 

また、お経はそもそもお釈迦様がおっしゃったことをまとめたもの。

それを読むことによって、様々な気付きがあります。

 

昔の偉い僧侶も、お経の中にある1つの言葉について、時間をかけて何度も読み返してようやく理解出来たという話もあります。

 

覚えたからといって、解っている訳ではないということの表れですね。

 

知識は、成長を促し、人生を豊かにするものの1つと思います。

しかし、ときに知識が成長を阻む場合があります。

 

毎日当たり前に行っていることや、何度も聞く話の中にも新しい発見があるかもしれません。

感覚と視野を広げてみると、単調と思っていた日々が、実に刺激に溢れていたことに気付くこともあるかもしれません。