密教は、生けとし生ける一切の存在に仏心があると説いています。
犬や猫、馬や鳥など多くの動物たちと交流できるのは、心の根源的な部分である仏心が共通しているから、かもしれません。
動物の供養については、少しずつお寺も取り組みが増えています。
しかし、人間と動物は違う、ということを言ってる僧侶はやはり存在しています。
私はやはり、そうとは思えません。
密教は、お釈迦様の教え(仏教)の流れにあります。
お釈迦様は「生き物を殺してならない」と不殺生戒を説いています。
そして、ある経典の中には、牛を指して「父母兄弟のように親族であり、最上の友」と形容されています。
牛は、大変有り難い生活上のパートナーであるから、大切にしないといけないという意味も含まれているでしょうが…
不殺生戒は、単なる戒めに留まらず、命を大切にするという、積極的な慈愛が込められているとする説もあります。
私はこれに強く同意しています。