真言宗 共生庵

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異文化交流

良い文化は交流し合います。

 

あらゆる良い文化が交流したものが、東の果てに位置する日本に入ってきました。

そこで、日本の文化や風土、風習などとまた交流が行われて今の日本の文化で定着しました。

 

仏教や密教もその1つです。

日本の仏教はインドやチベット原始仏教からすると、全く形が異なり、もはや別の宗教であると揶揄されます。

密教も然りです。

 

しかし、私の個人的な意見になりますが、それは進化の結果だと思います。

いわゆる技術革新というものです。

 

お釈迦様が発見された真理は、時を経て新たに様々な真理と繋がり、発展していきました。

 

例えば、テレビ。

発明当時は、分厚く、色は白と黒のみ。

画面は小さく、音も悪い。

それが今や、薄い画面にクリアな色彩。画面も大きく聞き取りやすい音が出せます。

 

しかし、あらゆる科学技術が合わさり、発展しただけで「テレビ」であることには何ら変わりがありません。

 

それと同じだと考えています。

お釈迦様が発見した真理に、新たに発見された真理が肉付けされてシルクロードを移動し、日本に入ってきたわけです。

そして、その土地の文化や風習などに適応する形で「馴染んだ」だけで、本質は変わっていません。

 

また、これは宗教に限らずそれ以外の分野も同じくです。

 

そして、現代も様々な文化交流が行われ、日々発展しています。

国も、会社も、異職種も、個人もそれぞれ交流し合ってブラッシュアップされています。

 

発展していけないと、時代についていけずにズルズルと衰退していくと思います。

実際、50年経たない内に、今の日本仏教(密教)は崩壊するという説があります。

 

私は、元々別の業種で働いていたこともあり、僧侶になった当時では戸惑うことが多くありました。

とはいえ、私の周りの人たちは、私に対しても戸惑ったかもしれません。

(以前に、価値観の違いについて書いた記事にも似たような話を書いています)

 

今でも、浮いてしまうことは時々あります。

 

しかし、今や私のような僧侶の存在が見直されているとか。

 

大変良いことです。

 

私の存在意義や、私の価値とかそういうのが高まるから良いこと、ということではありません。

 

ブラッシュアップのチャンスかもしれないからです。

混ざり合って進化しなければ。