「言霊の幸はふ国」は、万葉集に出てくる日本を指す表現です。
言霊は、日本以外の国や民族で信じられています。
それには、目に見えない高次元の存在と連動した力があります。
弘法大師空海も、自身の著書の中で「宇宙の気、人間の呼吸に伴う気、それらを発すると、響きが起こり、声となる。」と、語っています。
宇宙の気と人間の気が連動して、声になっているのだと。
単なる呪文と思われがちな真言(マントラ)も、何となく惹きつけられる魅力を感じる方もいると思います。
無意識に、その奥にある宇宙の気に触れているかもしれません。
仏教の代表的なお経である、般若心経は日本だけでなく、インドや中国、チベットなど多くの国で唱えられています。
それらの国では、般若心経が過去に流行し、現在まで根強い信仰を集めています。
そこまで信仰を集めた理由は、書かれている内容というより、唱えたり、書き写す(いわゆる写経)ことにより、沢山のご利益を授かれるからということのようです。
これが凄いところです。
意味が分からなくても、唱えたら良いことが起こる。