今日は色々勉強していました。
密教の「濃度」に頭を悩ませながら、少しずつ飲み込む時間でした。
お釈迦様が悟った真理を、さらに発展させています。
「元々あるお釈迦様の教えを否定した訳ではない」というところには、偉そうですが感心しました。
大変、「大人な書き方」です。
誰も傷付けない。
例えば、お釈迦様は「4つある」と言ったことを、弘法大師空海は「6つある」と言います。
その「4」に対して、お釈迦様の教えをベースに細分化して深めてみると「6」になる。という感じで論じています。
また、現代の論文書き方と同じく、そうなる典拠を明確にしています。
「私の勝手な解釈ではなく、ちゃんと経典にその解釈を示す内容があります」と示している。
そして、更に面白いのは、不特定多数に読まれることを意識しているのか「詩」のようなものから必ず始まる。
つまり、「読ませる工夫」があるのです。
稀代の宗教家でもあり、学者でもあり、文筆家でもある。
他にも抜きん出た才能を持っていますが、こういう「演出力」が弘法大師空海の魅力の1つなのかもしれません。
才能の化け物ですね。