真言宗 共生庵

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看取りで思ったこと

今まで色んな動物を看取ってきました。

老衰で亡くなることもありましたが、病気が死因となったことが多いです。

 

腎臓疾患、心臓病、癌など様々です。

 

最期のときはなるべく穏やかに…と願いますが、苦しんで逝くこともあります。

 

私が一緒に暮らしていた猫は、心肥大で週に一度は胸水を抜かないといけない状態でした。

最後は「陸で溺れる」という感じですと、病院で聞かされていたので覚悟していましたが…やはり大変でした。

見てるこちらも大変辛い。

しかし、この子は私の目の前で息を引き取ることを選んだ訳ですから、私が目を逸らしてはいけないと思いました。

「よく頑張った。偉かったな。」と声を掛けて労い、しっかりと見届けました。

 

逆に見られたくないのか、隠れて逝く子もいました。

物陰に移動した後に姿を見せず、覗き込んだら亡くなっていました。

最後に失禁したのだと思います。

下半身が汚れていました。

「きっと汚してしまうのが分かっていたから、見られないようにお別れしたかったんだろうな」と思い、しっかりと毛を拭いて綺麗にして、ブラッシングしました。

 

最期の迎え方は本当に様々です。

その子がどうしたいのか見極めて、可能な限りお互いが望む形を実現出来ればいいなと考えています。

そして、生前からの尊厳が亡くなったあとも保たれ、正しい輪廻に進めるように。

私が祈ることで、少しでも力になれたら幸甚の極みです。