弘法大師空海生誕1250年ということで、各本山ではその記念行事が行われています。
私の所属する高野山真言宗の総本山、高野山でも特別拝観など、この時しか観られないものが沢山公開されています。
訪れた方から連絡があり、普段観られないものを観られて興奮していた様子でした。
江戸時代からの色彩がそのまま残っていて、痛みも少ない。
確かに美術品としても、文化財としても貴重です。
私は、何度かそういう場所に入って作業したことがあり、その度に偉い僧侶の方から「絶対に触ったらいけない」と釘を刺されました。
痛むので当然です。
「持って帰るなよ!」と言われたこともあります。
それは笑い話ですが。
柱に残るカンナやノミの跡を目にすると、これを建てた当時の人たちと同じ物を見て、触れていることに感動します。
当時の風景や、そして、そこにいた人たちの思いや信仰に思いを馳せることは、さながらタイムスリップという感覚です。