真言宗 共生庵

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反復するうちに慣れる

明日は馬頭観音様のご縁日です。

 

先月のご縁日にご祈祷された方からも、おかげを頂いたと連絡がありました。

この方も普段から信仰篤く、様々な努力をされています。

 

善行は大事ですが「ご利益を頂くための善行」では、あまり意味がありません。

無欲に「したいからする」が最も良いです。

 

どうしても、損得勘定をしてしまいがちなのが人間です。

生きていく中で、そういう計算がとても大事なのも確かです。

ギブアンドテイクはその最もたるもの。

決して間違いではありません。

 

見返りを求めない行いは確かに素晴らしいが、難しい。

どうすればそれが出来るようになるか。

 

あくまで私の経験ですが、「好かれようとしない」「周りから『良い人』と思われようとしない」のも1つのコツかと思います。

無理をして「善行」をしようとすると、それこそ自分と相手にハードルを課します。

「ここまで頑張ったんだから…」とか、「無理してやったんだから」などと見返りを求めてしまうし、相手にも同じような場面で「努力」を期待してしまいます。

 

無理のない範囲で「まぁ、それくらいいいか」と思えることからスタートしていくと慣れていきやすいかもしれません。

 

私は「周りの目」を気にしていた時期がありましたし、相手に喜んで欲しいからという思いで行動してたときもありましたが、「僧侶」としては誤った考えですね。

喜んで欲しいというのも、1つの願望であり、一周回って自分のための行いになってしまう訳ですから。

 

真に、そういった思いを抱くことなく行動出来るようになるには、まだまだ修行の最中です。

でも不可能ではないと感じています。

一年前より、今の自分は「無欲の善行」がどんなものか見えています。

 

出来てなくてもいいから、繰り返し意識しながら反復することが大切です。

 

「しなければならない」という義務感も、また自分に無理を課す縛りになってしまいますから出来てなくても「今はそんなもの」で終わらせて、次に向かいます。