人間と植物は種は違えど、遺伝子的には50%ほど一致しているそうです。
とても驚きですが、密教僧の私としては「やっぱりそうなのか!」という喜びのような感覚でした。
弘法大師空海は「生きとし生けるもの」の範囲を「人間や動物」と限定せず、草木も含んで仰っていました。
進化の途中で、別の道を辿っただけで、元々は同じところからスタートしています。
遺伝子的に一致するところがあって当然。
規模を広げると、天体でさえもそうです。
元々は1つ。
「無」という存在からスタートしたといわれるこの宇宙。
様々な条件で、今の形になっています。
そして、今存在する様々な「生きとし生けるもの」たち。
星も空気も人も植物も。
死んでいても、生きていても、全部繋がっている。
極論、すべて「兄弟」でもあり「親子」かもしれない。
これは大日如来を表す文字でもあり、すべてはそこから始まっているし、本来的にはすべての存在は「あ」と同一のものであるといわれます。
これって、先に記した「無」から生まれた云々と同じ話だと感じます。
やはりただ者ではありません。