神仏は誓いを立てて「御鎮座」されています。
お寺や神社などに、僧侶や神官などと契約し、その代わりに威光を放ってくださいます。
ざっくばらんに言うと…
「ちゃんとお祀りして供養するので、御加護をしてください」
「いいよー」
という感じです。
僧侶や神官も誓いを立てる訳です。
その誓いを守って正しい努力する限り、お力を貸してくださいます。
不履行を働くと、御破断です。
神仏はまったくお力をくれません。
目を閉じて眠るように活動しなくなるそうです。
仏の国や神の御園に帰る訳ではないとのこと。
実は、帰らないのではなく、帰れないそうです。
理由は「誓い」を立てているから。
「誓い」によって、その地に縛り付けられているのです。
それは…仏様にとっても、とても辛いことだろうなと思いました。
以前、あるお寺で護摩を焚いて欲しいと依頼されたことがありました。
歴史あるお寺ですが、法が途絶えてしまって拝む者がいなくなってしまったとのこと。
お寺を再興しようと、お祀りしている仏様にしっかり供養したいという話でした。
お寺に着いて、仏様の前に立ったとき気が流れていないことに気が付きます。
「あ、眠ってらっしゃる」と。
朝から晩まで拝んで、3日かかりましたが起きてくださった。
その場に関わった人だけに分かるようにサインをくださり、沢山の人が「あ、起きた!」と分かったそうです。
仏様は、見放して帰ることはなく、ちゃんとやれば必ず振り返ってくださいます。
目を閉じてしまっても、その時がくるまでその場に留まってくださる。
いつからでもやり直せるということですね。
それもまた、仏様からの教訓。