お仏壇の魂抜きをしました。
お仏壇は、先祖様のお住いであると同時に仏様の御鎮座する場所です。
厳密には、ご先祖様はご位牌にいらっしゃいます。
なので、お仏壇の魂抜きは、そのお仏壇の本尊様の魂を仏国土へお送りします。
これには、丁寧な作法が必要です。
また、何のために魂抜きをするか、きちんとお伝えするのが肝要です。
「仏壇の買い替え」「仏壇の修理」「仏壇そのものを処分したい」等々。
色々目的があるので、それをちゃんとお伝えして抜いていきます。
ある意味契約です。
契約内容が違うと、障りが起こる可能性があります。
御当家と話し、今後の意向をしっかり確認
する必要があります。
今回は、新たに買い替えることはなく、処分したいということで、その意向をお仏壇のご本尊様にお伝えして、懇ろに供養致しました。
拝んでいて、多少「引っ掛かる」ような感触はありましたが、ご納得頂けたのか、最終的にはスムーズにお帰りくださいました。
引き続き、ご位牌は供養されるということだったので、それも功を奏したのだと思います。
現代のお住いの事情など様々あります。
既存の形にとらわれず、生きている「今」の世代の方々に合わせた供養の形があります。
我々僧侶も、形式にとらわれない考えが求められます。