馬頭観音様

本尊が馬頭観音様のお寺は、あまり多くありません。

観音様では、千手観音様や十一面観音様辺りが大変信仰を集めており、数多くのお寺でお祀りされています。

私自身も無知だったこともあり、馬頭観音様の存在とそのご利益などは、僧侶になるために高野山へ上がる少し前に、初めて師匠から教わりました。

当時、私の中では「弥勒菩薩様」が重要な存在としていらっしゃいました。

「動物の供養や祈祷をするなら、本尊は馬頭観音様です。」と、師匠に聞いて、正直「弥勒さんじゃないのか」と失礼ながらも少しがっかりした記憶があります。

しかし、馬頭観音様を詳しく調べていく内に、すっかりその魅力に引き込まれていきました。

馬頭観音様は、観音にして明王という「ハイブリッド」な存在。

二足のわらじを履いてると言われていた私の仕事スタイル（生き様）と、大変シンパシーを感じ、「この仏様以外に、私がお仕えする方はいない」と思えるようになりました。