密教が日本に伝わって約1200年ですが、その遥かに前から密教は存在していました。
龍樹菩薩という方が、南天(なんでん)鉄塔という場所で、大日如来から授かってスタートしたと言われていますが、実際にはいつ密教が成立したかは不明となっています。
南天鉄塔については、未だ発見されていませんが、候補地はいくつかあるようです。
最有力候補地が見付かったと、先日一部界隈では話題になっていました。
発見されれば、大変ロマン溢れることです。
因みに、密教の源流は仏教とされていますが、成立に至るまでに色々宗教が混ざっています。
密教寺院の代表的な修法である護摩(火を焚いて祈祷する修法→サンスクリット語のホーマが訛ってゴマになりました)も、バラモン教が元になります。
ある説では、土着の宗教が同時進行的に仏教と混ざり、大乗的思想(自分の悟りを目指すだけでなく、みんなで幸せになろう。という考え方)を取り入れたとされています。
これが、更に同時進行的に進化して、密教の要素を持った宗教となり、1つにまとまったのではないかと言われています。
様々な川が湖でまとまり、それが再び様々な支流になって流れ、海で1つになるようなイメージですね。
面白いのは、色んな宗教が「人の為に祈りを用いた」というところ。
しかもそれが、同時進行的に発生したのが良いと感じました。
商売的な考え方だったのかもしれないし、良いものは皆で共有しようだったのかもしれない。
そういうのが、各地で同時進行的に起こるのは「人の持つ業」なのか「仏様の御技」によるものなのか。
こういう答えのないことを考えて、勝手な推測や解釈をするのも楽しい。
これも無駄ではないでしょう。
いつか意味を持つかもしれません。
これも答えなんて無いですが。