真言宗 共生庵

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口伝

同じ修行道場の同期とお話していました。

 

彼は、同期の中でも、特に修行者として励んでる僧侶です。

 

祈祷の効果を高める為の方法や、拝むときに困ってることや、信者様対応についてなど、互いに相談して情報交換や、意見などを語り合い研鑽しています。

 

あまりこういう話が出来る人は少ない。

僧侶として、密教僧として同じような志がないと話にならないのです。

 

たまに知識欲のみのマニアがいてることは、以前の記事にもチラッと書きました。

 

知識があれば、こういう話が出来るかというとそうではありません。

知識のぶつけ合いではなく、知識と価値観や宗教観、僧侶としての生き様などを擦り合わせるイメージです。

 

深い所を目指して、また深い所まで潜れる僧侶じゃないとダメなのです。

深い所を「覗くだけ」の人と、そこに「辿り着こう」とする人は全く異なります。

 

我々は後者でありたいと、そこを目指しています。

 

今日は面白い話を聞きました。

 

細かいことは書けませんが、「あの真言を唱えてから、仏様の耳元で囁いているつもりでご祈願すると良いらしいですよ!」という話。

 

耳元で囁く必要あるの?

そんな事しなくても、仏様には聞こえてるよね?

 

笑い話的に話しながら、どんどん掘り下げて学んでいくのが我々のいつものスタイルです。

 

本当は、「そんなことまで決まってるの?」と言うほど、細かい内容があります。

 

耳元で囁くというのは、口伝(くでん→口頭でのみ言い伝えられる教え)とされている作法の1つだそうです。

 

高野山真言宗の流派は「中院流(ちゅういんりゅう)」といいますが、私は初めて聞いた作法でした。

中院流とは別の流派の口伝なのか…中院流だけれども、まだ私がその教えを得るに至ってないのか。

どちらかは分かりませんが、まだまだ知らないことがあります。

 

こういうのを知って、役立てられることは惜しみなく実践していきたいと思います。