僧侶の持っている次第は、ある意味の専門書です。
僧侶以外が持っていても使いようのないもの。
また、修行や伝授を受けないままで行なうのは非常に危険です。
次第や経本には梵字も書かれています。
梵字には「命点」といわれるものがあり、それには書いて文字のごとく「命」が宿ります。
次第や経本を雑に扱うと「仏様」を粗末にしているのと同義です。
次第や経本は生きています。
そのため、適切に扱わないと「障り」を起こすことがあります。
使わないときは「帙(ちつ)」と言われるケースに入れる。
上に物を置かない。
ある次第は持っていることも危険とされています。
それは、元々は悪鬼だった存在を仏様として拝む為の次第。
きちんと箱に入れて封印しておかない、梵字に宿る悪鬼の魂が悪さをします。
修行していたとしても、こういうことの伝授がされていないと障碍を受けます。
時々、オークションサイトなどで販売されているのを目にしますが…興味本位で、知識を持たない方が購入しないことを祈るばかりです。