本山で勤めていたときは、年末年始は不眠不休でした。
31日の朝から行事や法要が目白押しで、夜中もずっと何かしらの行事や、参拝の方の対応や祈祷が続きます。
ようやく休めるのは1月1日の20時頃。
1月2日と3日は朝の3時から法要のため、2時に起床という感じ。
あくまでも勤務は8時〜17時。
早朝の法要や勤行は、自行(自分の為の修行)や報恩謝徳の行いです。
少し前には、他宗の本山で、残業と修行の境目が曖昧とかなんとかで賃金未払いの問題が起こっている所もありました。
労働と修行は別。
現代的な考え方です。
しかし、これはお寺業界ではとても難しい問題です。
労働や雇用についての法律も関わります。
簡単に答えは出せないかもしれません。
私自身は、雇用関係に基づいて正当な賃金は支払われるべきと考えますが、修行と労働に関しては線引はあまりありません。
手当が無ければ無いで、という感じです。
修行と思っていたことに、お手当を頂けるならそれはとても有難い。
何にせよ、雇用関係にある以上、その辺りの取り決めが曖昧だと後々のトラブルは当たり前かと思います。