真言宗 共生庵

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狸の供養から

道で狸が轢かれていました。

 

年の瀬であろうと関係なく、命は尽きる。

むしろ、こういった「変わり目」になるほどそういう機会が多くあるように思います。

 

医療・介護業界ではジンクスがあります。盆、暮れ、正月は命が尽きるタイミングであると。

 

そんな話を知っているからか、この時期はやたらと救急車の音が耳につきます。

 

大なり小なり、不幸が起こってしまったのでしょう。

当事者にとっては、本当に大変なことです。

 

また、満月などもそういったことがよく起こるというジンクスも。

 

どこまで真実かは分かりません。

年間、毎日不幸は起こりますから。

 

そうだと思えば、その人の中では真実です。

多くの人が、それを真実と思っていたら現実になってしまう。

 

同じように、多くの人が幸福や豊かな未来を確信すれば、現実として現れてくるはず。

 

そうならないのは、誰もが不安を抱いているからでしょう。

 

年の瀬、あらゆる存在の心が穏やかに締め括られることを願います。

狸の供養をしたあと、そんなことを考えていました。