秘伝とされる技を教わったことがあります。
いわゆる「一子相伝の技」。
無論、それは世の中(ネットや書物)には絶対に出てきません。
すべて口伝で受け継がれていきます。
それも、極々限られた者に。
そういう技は「ものすごい力を持っている」か「ものすごく危険なもの」が殆どです。
読んで字の如く「一子」ですが、師と弟子も「親子」です。
我が子とは限りませんが、今時は師弟が実際の親子であることは珍しくありません。
私の師匠にも、嫡男がいらっしゃいます。
師匠が持つ一子相伝の技は、「嫡男にしか教えない」と仰っていました。
私が授かった技は、師匠からではなく別の僧侶から授かりました。
絶対に口外しないことを条件に。
なので、それは師匠にも話しませんし、この先も誰にも言わないし言えません。
誓いを破れば、私も色々被ってしまいます。
また、もう1つの条件がありました。
「使わないなら教えない」とのこと。
何度か書いてますが、これはとても大切。
興味、好奇心などで知るべきものではありません。
あくまで実践することが前提。
また、実践していないことは人に教えてはいけません。
仏事に限らず、「これはとても良いこと。やったことないけど。」などと言われても説得力は皆無です。
ただの無責任としか言いようがない。