昨日書いたように、歓喜天様をお迎えしました。
歓喜天様は、親しみも込めて通称「聖天さん」とも言われています。
当庵では「聖天」を「しょうてん」と濁らずお呼びしています。
濁って「しょうでん」とお呼びするのも間違いではありません。
聖天さんはタブーが少なからずあります。
タブーを破ると「悪神」になってしまい、暴れ出すこともある。
様々な障碍を僧侶やその周りの人たちにもたらしてしまいます。
「ハイリスク・ハイリターンの仏様」と言われる聖天さん。
最も恐ろしい仏様のお一人です。
当庵では、元々は聖天さんはお招きするつもりはありませんでした。
理由は、聖天さんのタブーの1つである「供養(回向)」もしているからです。
聖天さんは「死」に関連する事柄がとても苦手。
そのため、回向を「聖天さんがいらっしゃる空間」でするのはとても嫌がられます。
困りました。
法友に相談したところ、対処できる方法があるとのこと。
その方法は、目隠しと耳栓をするような感じです。
日本三大聖天といわれる霊場でも、同じことをしてるそうです。
本日、遺骨を持参されての供養をしました。
早速聖天さんには目隠しと耳栓をしていただき厳修。
感覚的に怒ってる感じはありませんでした。
色々気を使いますが、緊張感のある良いお寺になりました。