真言宗 共生庵

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当たり前が難しい

「今日の一当は、百の不当の積み重ねのおかげである」

道元禅師の言葉です。

 

今日、弓で射た矢が的に当たるのは、100回の失敗を諦めず努力を重ねた結果であると。

 

そんなことは分かっていることです。

実に「当たり前」のこと。

でも、当たり前のことと分かっていても出来ていないのが現実。

 

何か続けていても、困難や行き詰まりなどの機会に「こうした方が良いかも」「ここらで見切りをつけるのも1つか」など、「臨機応変」を口実に、道を変えがちです。

 

分かっているけど、出来てないことは沢山あります。

当たり前のことほど難しい。

 

瞑想をしていると、それを実感します。

「考え事せず、ただ目を閉じて座って呼吸してるだけ」

目を閉じるのも、呼吸するのも日常の当たり前。

こんなことすら難しい。

 

とにかく1つずつ。

何でもいいから、簡単なこと。

出来るところから。

何度も書いてますが、いつの間にか「当たり前」の行動になればいいや、くらいの軽い気持ちで。

 

出来てなかったとしても「それは今回だけ」と、自分を責めないのも大切です。