真言宗 共生庵

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人間の偏った嗜好

動物同士の食物連鎖について、信者様とのとお話していました。

 

残酷ではあるが、自然の営みである。

人間のエゴで汚してはいけない領域という話でした。

 

私は強く同意します。

同時に、人間が関わる事案なら積極的に関与するのは構わないとも思います。

 

例えば、原発事故による「置き去り」です。

飼育していた動物たちが、その事故区域に取り残されていて様々な問題が起こっていいます。

これは、自然の営みではありません。

人間の社会に巻き込んだ形です。

 

一方、サバンナでライオンがヌーの子どもを狩るなどは自然の営みです。

手を出すべきではない。

 

問題は、手を出すべきものやそうでないものにしても、人間の「偏った嗜好」で生死を面白おかしくネットなどの動画で配信することです。

「閲覧注意」や「残酷なシーンがあります」などで、動物たちの「死の瞬間」や「苦痛を伴う場面」を撮影し、動画を公開しています。

 

放っておいたらいいことです。

本来、撮ってどうこうするようなことではありません。

望もうが望むまいが、この世の摂理として起こることです。

 

人間も動物を狩って生きてきました。

動物を食すために命にを奪うことは、食物連鎖の1つです。

感謝の念にたえませんが、それもやはり自然の営みであると考えます。

 

ただ、わざわざ「死」の瞬間の映像を公開するのは合点がいかない。

それで、命の尊さを云々とかいうなら、やり方に問題があります。

 

ただの自然の営みです。

日が昇るのと同じく、当たり前に起こることです。

放っておいたらいいことなのです。

 

しかし、そこに介入する人たちがいます。

捕らえた動物を撲殺する、野犬を鮫の餌にする、そんなことをわざわざ動画に撮って配信するのは「一部の人間の偏った嗜好」でしかありません。

 

そんなの異常です。