真言宗 共生庵

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ご祈願が実を結ぶために

国家試験を受験するに当たり、合格祈願の御祈祷をされた方から、合格のご報告がありました。

馬頭観音様にご加護を頂けたのと同時に、当人様の多大な努力の結果です。

 

祈祷のあとに良いご利益を頂くためには、努力などプラス要素が必要です。

 

時に奇跡ともいえる結果がもたらされるのは、積み上げてきた徳や、縁、努力などと、祈祷による仏様のご加護が重なり合った結果だと思います。

 

私の遠い遠い師匠に当たる弘法大師空海も、祈祷だけで万事上手くいく訳ではない、ということを示されています。

 

時の天皇が体調を崩した際、弘法大師空海がご祈祷されました。

 

その時に「私が加持(かじ→仏様のお力を込める術のようなものを指します)した水をお送りしますので、その水と医師が処方した薬を飲んでください。」と話されたそうです。

 

病気を治すのは、祈祷の力だけではなく、医薬と併せていくことが大切と推奨したのです。

 

当たり前のことかもしれませんが、とても現実に則った考え方です。

 

「人事を尽くして天命を待つ」は、何もしないで神仏の加護を得るということではなく、「これでもか、という程に努力したあと、大いなる力(仏様)に祈り、その加護を待つ」ということだと思います。

 

病気平癒を願うなら、適切な医療に頼りつつ神仏の加護を祈る。

合格を願うなら、勉強を頑張りつつ神仏の加護を祈る。

 

正しい努力に仏様は感応します。

 

この度、合格のご報告をくださった方は、正しい努力と、仏様に「素直に頼る」気持ちが、良い結果を引き寄せたのだと思います。

 

まさに、修行の賜物ですね。