大寺院のご祈祷は迫力満点で、とても有難いものに感じます。
僧侶の数も多く、仏様も沢山の方から信仰されて力を持っています。
一方、当庵のような小さなお寺では、大きな声で経を唱えたり、太鼓を叩いたりするご祈祷などは無理。
迫力で比べると比較にならないレベルです。
しかし、それを補って余りあるほどの強みもあります。
それは「一人一人に向き合える」というところ。
大寺院は、やはり沢山の方がご祈祷に訪れるため、数人をまとめてご祈祷します。
ご祈願について、詳しく話を聞いたり悩みや困りごとについて聞く時間はあまり取れない。
当庵でも、複数人が同じ日の同じ時間に申込まれた場合まとめてご祈祷します。
(今の時点では、複数人まとめてやるほど申し込みがあることはないですが)
しかし、大人数ではありません。
そのため、ご祈願についてや困りごとなどある程度時間をかけて聞くことが出来ます。
内容によって、その方に一番合ったご祈祷の形に変えることも出来る。
また、宗教的観点からの助言や、普段からできるお勤めや供養などお伝えすることも出来ます。
そういうのが私にとっての理想の形。
困ってるからご祈祷を申込まれる訳ですから、ただやればいいというものではないと考えています。
常に施主様がご利益を授かれるよう、工夫をしていかなければ。