真言宗 共生庵

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修行に打ち込む

修行に打ち込める環境は、なかなか日本にはありません。

 

少し前の時代ならともかく、今は難しい。

どうしても生活のことを考えながら修行をしないといけません。

とどのつまり、お金が大変ネックとなります。

 

高野山で修行をしていたときも、道場に籠もるためお寺に渡す御礼、食費、水道光熱費、伝授の為の志具料、次第購入費、生活必需品(洗剤や石鹸、衣類、文房具など)が必要でした。

なかなか高額となり、1年間でウン百万円となります。

 

当然、日本国民である以上、諸々の税金も手加減なしに課せられます。

 

出家して、今までの生活を捨てるとはいえ、捨てたくても捨てられないシステムがあります。

 

道場にいるときは、とにかく節約して、いかにお金をかけずに過ごすかを考えていました。

 

今も自分で道場を立ち上げて、やはりお金のことが色々ネックになっているのは確かです。

あまり拘り過ぎると執着することになりますので、考えないようにはしたいですが、経営者としての思考もやはり必要です。

僧侶として研鑽することと、道場の維持の両立。

 

これ自体も、修行なのかもしれません。

だとすると、今も修行に打ち込んでいるということ…。

なるほど、書きながら納得しました。

冒頭の私の言葉は誤りですね。