真言宗 共生庵

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虐待と自己肯定感

昨日、四恩に関することで、自己の存在証明について書きました。

 

生きていく中で「自分とは何者か」「自分の存在は確かなのか」を考えて、悩むこともあると思います。

 

自分が価値ある存在であると理解できれば、生活の質は少なからず向上します。

誰だって否定されず、肯定されて生きていきたい。

本能的な欲求です。

 

虐待などは、それらを最も侵害する行為の1つです。

対象が人であろうと動物であろうと虐待行為は許されません。

存在の否定、望まない苦痛の強制。

 

虐待者は、自己肯定感の低下から、より弱い存在を支配することで心の不安定を解消しようとするケースが見られるそうです。

それだけではなく、嗜虐性(虐待に快楽を得る傾向)ももちろん関わります。

 

だからこそ、より強い満足を得るためにエスカレートするのでしょう。

 

すべての動機がそれに当てはまる訳ではありませんが、自己肯定感が大きく関係しているのは確かです。

 

宗教不在の昨今ですが、情操教育として仏教や密教などの価値観も利用してくれたらいいと思います。

 

宗教は向き合い方を間違えなければ、生きる上でとても役立つものです。