はじめまして。
共生庵(きょうしょうあん)道場の古武裕祥と申します。
私ともう一人の僧侶と2人で当庵を開きました。
当庵は馬頭観音様を御本尊とし、地蔵菩薩様や鎮宅霊符神様、不動明王様をお祀りしています。
人や動物、種族に隔てなく祈りたいという思いから当庵の建立に至りました。
建立に至ったきっかけは、一緒に庵を立ち上げた僧侶が、20年以上昔に、ある疑問を持ったからです。
それは、道で轢かれている動物を見たときでした。
今も猫やイタチをはじめとした動物が轢かれている光景は時々見るが、20年前は犬も多く轢かれていました。
何度も何度も繰り返し轢かれて、かろうじて体毛の柄が確認出来るレベルまでぺちゃんこになっている動物たちを見ると、いつも何も出来ない無力感に襲われていました。
当時の彼に出来ることは、ただ手を合わせて「次は良い所に生まれ変わって」と祈ることだけ。
しかし、この思いは果たして届いているのか…。
届いていないなら、動物たちの魂はどこに行くのか。
どうしたら届けられるのか…。
そのような疑問に、ある日答えが出ました。
ご供養を役割としているのは僧侶ではないか。
じゃあ、自分が僧侶になれば思いが届けられるのではないか。
この答えを得て、彼は僧侶への道を志しました。
人やペットをはじめとする動物、生けとし生ける者のために自分の力を使いたい。
そういう思いで修行し、今に至ります。
私はその考えに共感し、共に庵の立ち上げなど志を同じく致しました。
どうぞ、宜しくお願い致します。
合掌