ここのところ、葬儀が続いていました。
今月に入って既に五件。
真言宗の通夜・葬儀は、故人を仏弟子にして大日如来と御縁を繋ぎます。
そして、弥勒菩薩の浄土に送ります。
次代の仏様のお膝元に向かうのですから、ある意味とても羨ましい。
執行する僧侶は結構なエネルギーを使います。
昨日も葬儀を行いましたが、とても消耗しました。
まだお若いお歳の故人で、多少の未練が残っているようです。
身体を悪くして、そのまま息を引き取ったそうですが、病気の苦しみや残した家族への思いなどが濃厚に感じられました。
拝んでいても、とても重たい。
魔が入ります。
何とか無事に弥勒の浄土に送りましたが、フラフラになりました。
遺族も、ようやく泣けたようです。
それまで笑顔が多く気丈に振る舞われていましたが、肩の力が抜けたようでした。
良かった。
それでこちらも気持ちが救われます。