真言宗 共生庵

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聞く態勢

馬頭観音様など、様々な観音様をはじめとする多くの仏様は、常に「話を聞く態勢」をとられています。

 

神様も偉大なお力をお持ちですが、仏様のお力とは少し毛並みが異なります。

仏様は、生けとし生けるものの為に何かしたいという思いを強くお持ちです。

見返りを求めることは基本的にはありません。

 

なので、どんな願いも思いきって話すことが大事です。

叶うかどうか、そういうことも関係なく「真剣に」お願いしてみる。

 

人を貶めたり、誰かが不幸になるようなお願いは無論いけません。

仏様の「ご誓願」は、すべての生けるものの幸せが根本です。

誓願から外れるようなことは叶えません。

仏様が仏様なのは、このご誓願を違うことがないからです。

 

観音様の名を持つ仏様は、名前が既に聞く態勢であることを示しています。

 

観音とは、すべての声や物を観察するということです。

つまり、耳に伝わるような、音を持った声だけではなく、声に出せない音も聞いてくださるということ。

 

話を聞くことに、積極的なのです。

 

積極的に話を聞くことを「アクティブ・リスニング」と訳すことがあります。

それは別の言葉では「傾聴」といいます。

傾聴とは、本人の立場になり、同情ではなく共感しながら、「真剣に」耳を傾けるという意味です。

 

ちゃんと本音で話してくれたら、きっと仏様も聞いてくださいます。

信頼出来る人と話すように、心を開いて話すことが大切です。