馬頭観音様は頭に馬が乗っています。
そのため、お供物は馬の好物(ニンジンなど)をお供えする、というイメージが一部の信者様にあるようです。
それが馬頭観音様にとっても好物かと言われると、何とも言えないですが、間違いではありません。
結局のところは、いつもお世話になっている仏様に、お供物をする(したい)という気持ちが最も大切なのです。
我々僧侶は別ですが、一般的には「この品でないといけない」とか「この品を供えたら怒られる」などはありません。
漁業関係者は「大漁祈願」をして、実際獲れた魚介類を御礼としてお供えすることもありますし、前回のお酒もそうです。
以前、馬頭観音様に「地元の名物です!」と言って、カキフライやカラスミをお供えされた方もいらっしゃいました。
品物に対して「生類や不精進はダメ」ということはなく、「地元の名物を楽しんで欲しい」という気持ちが仏様も嬉しいのです。