仏布施(ぶっぷせ)を作りました。
仏様にお供えするものですが、中身は紙を9枚三つ折にしたものが入っています。
昔は絹の布を包んでいたのですが、今は紙を代用品として包みます。
お布施は、元々「布を施す」が由来しています。
現代のお布施といえば、お金を包んでいますが、お釈迦様の時代は端切れの布を僧侶に渡していました。
当時の僧侶はその布を縫い合わせ、繋ぎ、袈裟などにしていたのです。
その袈裟はボロボロなので糞掃衣(ふんぞうえ)と呼ばれますが、多くの方々の布施により作られた尊いモノとして大切にされました。
現在、僧侶が着用する袈裟も糞掃衣の名残りが見られます。
お布施は読経や祈祷、供養の対価と捉えられますが、それは大いなる勘違い。
実は、僧侶に布を施すという善行であり、誰かのために自らの財などを施す、という修行なのです。
これを布施行といいます。
誰かのために何かを施すことは、とても徳(功徳)が高いと言われています。
一番簡単で、今すぐ出来る布施行は「笑顔」で「ありがとう」です。
誰かに、1日一度でいいから笑顔で感謝を施す。
笑顔は「和顔施」と言われる立派な布施行です。
ありがとうは最もポジティブな「力」が有るとされる言葉。
ポジティブを施す。
普段絶対言わないような人に対して言えたらとても良い修行となるでしょう。