昨日は尊勝陀羅尼について書きました。
少し長めの陀羅尼なので、内容については割愛しました。
また何かの機会に、内容とその解説もしたいと考えています。
長い為覚えにくいという方もいらっしゃると思います。
何せ長い上に似たようなフレーズが並びますから。
程々の長さで覚えやすい陀羅尼といえば何か、と問われた場合、オススメしたいのは大金剛輪(だいこんごうりん)陀羅尼です。
この陀羅尼の凄いところは、「不足を補う」という効果を持っているところです。
つまり、ご祈願のときに必ず唱えれば「あらゆる不足」を補って「完全な形」としてくれるのです。
例えば、お経を読み間違えたということも、まだまだ修行が至っていないなど、そういったことを自動的に補完してくれます。
反則的なくらいに強烈な陀羅尼です。
「ノウマクシッチリヤ、ジビキャナン、サラバ、タタギャタナン、アンビラジ、ビラジ、マカシャ、キャラバジリ、サタサタ、サラテイ、サラテイ、タライ、タライ、ビダマニ、サンバンジャニ、タラマチ、シッタ、ギリヤ、タラン、ソワカ」
この陀羅尼は日本語訳すると「許しを請う」内容になっています。
間違うことは、生きてる限り誰にでも起こり得ることです。
この陀羅尼を「心から懺悔する」思いで唱えると、それらが許されるとされています。
つまり、至らなかったことが補完される訳です。
知らず知らずで犯してしまう間違いや罪も、救済の対象となっています。
密教らしいですね。